「理想のeラーニングシステムとは」勉強会レポート

勉強会講師の前川さん

eラーニング業界ができてまだ10年ちょっと。eラーニングシステム=LMS(Learning Management System)も、まだまだこれから成長/進化していくものです。今回のKnowledgeCOMMONSでは、eラーニング導入コンサルタントの前川さんに、まずは「理想のLMS」を語っていただき、その上で、参加者全員で「理想のLMS」についてディスカッションを行いました。

 

現状

eラーニングシステムとは、「コンテンツ」+「LMS」で成り立つ。が、受講生の立場からしてみると、「LMS」がほとんど活用されておらず、LMSは「コンテンツを起動する”踏み台”」でしかなく、「データストレージ」にすぎない。また、今のLMSは「問題解決型のシステム」ではなく、いわばIMS(Information Management System)である。つまり、管理者が用意した情報を効率的にデリバリするためのシステム。

 

※文教(学校教育)でのLMS

「教師の補助」としてのデータストレージでしかない。一部の興味がある教員が、特定のカテゴリにおいてがっつりLMSを使っている程度。そもそも文教において「LMSで学習を管理」という概念はない。

 

※リテラシーの問題

社会人教育は、「出来る人はできる、出来ない人は捨てる」スタンス。一方、教育者は、「出来ない人をある一定まで引っ張っていかなくてはならない」(ので、捨てられない)。したがって、法人と文教は同一ライン上では語れない。

 

企業はeラーニングで何を教えているか?

初期のeラーニング活用事例としては「シスコの新製品の理解度の平準化」があるが、いまもなおこの事例がうたわれている。うまり、10年前からeラーニングの価値は大きく進化していない。

現在もっともよく使われている分野は「コンプライアンス」と「情報保護関連教育」。これらは、教育というよりは「伝達=アリバイ作り」の意味合いが強い。

 

今後の企業教育とeラーニングの関係

情報伝達を中心とした学びと、課題解決のための学びは、それぞれ切り分けて考えなくてはならない。情報伝達に現在は使われているが、

  • ビジネススキルのベースアップ
  • ティッピングポイント的教育

に使われてこそ、eラーニングの存在意義が高まるし、現状はそこにたどり着いてない利用シーンがほとんどではないか。

 

5年後どうなってる?

  • おそらく「もっともっと簡易的になる」。もしくは、社内システムの一部に統合する形で、LMSは消えてなくなる可能性もある。
  • インストラクショナルデザインは、コンテンツにこそ適用されるべきもの。
  • コンテンツが面白ければ、管理(=LMS)はじつは重要ではないのでは?

 

eラーニング業界プレーヤーたち

ディスカッションに入り込みすぎて的確なメモが残しきれませんでした。。前川さんによる理想のLMSについてはスライドをぜひご一読ください。

前川さんのスライド


2011/06/10
於:カフェミヤマ(四谷店)
講師:前川 英之さん

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