No.016 これからの出版についてBMGで考えてみよう

スマートフォンの普及に伴い、ペーパーメディアの凋落が取り沙汰されています。そこで改めて、出版業界について考えてみたいと思い、最近ビジネス界隈で話題になっているBMG(Business Model Generation)をベースに考える機会を、出版業界のなかのひとである栗原さんを講師にセッティングしました。

講師

栗原茂さん

当日の様子

ナレッジコモンズ No.016 これからの出版についてBMGで考えてみよう

メモ

BMGとは

  • どのように価値を創造し顧客に届けるかを論理的に定義した書籍
  • BMGは作り方自体がイノベーション
  • メイン著者5名+470名の共著者
  • 普通の出版はでたとこ勝負
  • BMG~19冊のしたがき+8冊のプロトタイプと、スモールスタートで時間をかけて完成した
  • 現時点で5万部(2400円価格帯ではベストセラー)
  • ビジネスアイデアからビジネスモデルを検討する過程にBMGを用いることで、仮説や検証を迅速に行える。

イノベーションとは

  • プロダクト=製品、モノ
  • プロセス=組織、業務
  • ビジネスモデル=価値提供の仕組み

ビジネスモデルキャンバスの価値とは

  • 様々なポジションの人が共通言語をもとに話ができる
    ⇒特に大企業では「共通言語がないこと」が課題
    ⇒「共通言語化」する過程にも価値がある(研修、ブレスト)
  • 複数のビジネスモデルを検討比較できる
    ⇒フレームワークの使い回し
  • 全体像を直感的に理解できる
    ⇒1枚に収益構造/コスト構造を落としこむ

出版社の価値提案(VP)とは

  • 出版社=プラットフォームビジネスでは?
    ⇒執筆者や特定コミュニティとの深いネットワーク
  • 出版社のキーリソースは?
    ⇒人(著者、編集者)

感想・コメント

感想1

電子化は避けられない&進んでみないと分からない。他業界を例えに考えられたのが面白かった。

感想3

本を売る+付加価値を提供する、という点で、まだまだ道はあるのでは

感想4

紙の本は生き残る、シェアは別として。

感想6

BMCを一度書いて他の人に見せるのは有意。

感想2

BMGって何?がわかったことは収穫。ただし使い方には癖がありそう

感想5

ビジネスモデル<理念。自分たちの業界を自分たちの文脈で考えるとブレイクスルーは生じない?

2012年7月25日 於:カフェ・ミヤマ 渋谷駅東口駅前店

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