Google Data Studioと改めて正面から向き合ったらとてつもなかった。(ミニコモvol.3)

Google先生ごめんなさい、先生はやっぱりすごかったです。

Google提供の各種サービスのみならず、アップロードしたファイルや外部サーバへのSQLも使えて、様々なデータを一元的に集計できるデータプラットフォーム(最近はBIツールというらしいですねかっこいいですねニッコリ)として昨年登場したGoogleDataStudio(以下GDS)、リリース当初に触ってみて「なんだ」という感想を書きましたが、はい、完全に誤りでした。

GoogleOptimize、GoogleTagManagerに続きGDSを使い倒してみようと勉強会をいつもの皆さんとやってみたのですが、いやはやGDSマジですごすぎる。Google先生もですが、GDSの価値を即座に見抜いたデジマラボの中村さんもやっぱりすごい。

今回の勉強会にもご参加いただいた、chronoブランドを通じて企業のSEO対策を支援しているcherry-pick阿部さん・KOBITで企業のウェブ解析を支援しているCreator’sNext窪田さんは、両者とも「作業はシステム、思考は人間」というコンセプトでそれぞれ製品開発されていますが、GDSもおんなじですね。「集計は任せろ、こっちは良いからおまえら頭使え!」という思想。戦場における兵站部門というか殿(しんがり)というか。いぶし銀です。

殿といえば「しんがり 山一證券最後の12人」は面白いです。企業人として仁義をどう貫くかをまざまざと見せつけてくれます、必読。

話がずれました。

今回の勉強会(ミニコモ)は、5月から私と一緒に働いている田辺さんに、GDSの講師をやってもらいました。というのも、最近私のチームでは「Google先生に全バリでいこう」と決めてまして、田辺さんにはJoin前からGoogle先生のツールをゴリゴリ叩いてもらっていた次第なのです。

田辺パイセン(とタマちゃん)

そんなわけで小室にしては珍しく身内からの講師選出でした。ちなみに田辺さん、当日直前に資料を仕上げて私に送ってくれましたが、せっかくだから目もくれずに当日を迎えてみまして笑。結果、面白かったです。田辺さんプレゼン上手いなあ。

 

…という毎度の前フリはさておき、そろそろ本題のGDSについてのご紹介に移ります。

 

 

GDSは「1つのシートに複数のデータソースを集約できる」ツール。

再度書きますが、GDSがめざすゴールはおそらく「データをまとめるのはツールに任せて、担当者は事業判断にこそ時間を費やしましょ」というもの。

Webディレクターさん向けに例示すると、1つのシートに、例えばGoogleAnalytics、GoogleSearchConsoleのデータを載せたりすることができるわけです。プログラムもいける方向けに例示すると、自分が面倒みているサーバから、SQLでデータをGDSに持ってくることができます。そのレポートにGAのデータを並べるとかも。エンジニアさんもしくはプログラムに強いWebディレクターさんの活躍の幅がまた広がりますね。なんなんだこの「解析士もPGかけるようになれや」という流れ。。

ただ「まだ」できないこととして、1つのデータ内でGAとGSCの相関を見る、とかは不可です。このあたりはTableauのような先行サービスの活用余地がまだまだある領域ですね。ですがGDSは「ベータ版」なので、正式リリース時にどうなっているかなんとも判断しかねます。先生怖いし。

なお、GDSはGoogleスプレッドシートをデータ元として指定もできるので、複数データをマージして分析したい、という方は、今でもやってやれなくはないです。例えばスプレッドシートでAnalytics  APIを叩いておいて、一方でGSCからcsvを吐き出しておいて、API叩いたスプレッドシート上でマージしてしまう、といった事前準備をしっかりやれば、1つのデータ内で相関をみる的なことは可能です。何言ってるんだこいつ?というかたはまあスルーしていただくか小室にお尋ねください。

 

GDSを作るための事前準備

田辺さんいわく、まずは設計が大事とのことです。

  • 何のデータをレポートにする?
  • どんなレポート構成にする?

このあたりをざっくりしたまま進めてしまうと、GDSはほんと自由度が高すぎるので、「こんなデータも取れるんだ」「じゃあこれも」となってしまい、結果、ぼやけたレポートが出来上がってしまい、「で、だから?」となりがちです。

ビジネスにおいては引き算の考え方が重要です。「やらないこと」をしっかり決めるためにも、「何のために」データをまとめるか、しっかり考えましょう、と田辺パイセンおっしゃっていました。

「ですぞ!」

GDS一連の流れ

  1. データソースを選ぶ
  2. レポート作成する
  3. 見る

です。至ってシンプル。それぞれ分解していきますね。

 

1.データソース(データ元)を選ぶ。

データソースはGoogle先生の標準サービスから選べます。具体的には以下の通り。

  • ファイルのアップロード(csvとか)
  • AdWords
  • アトリビューション360
  • BigQuery
  • CloudSQL
  • DCM
  • Googleアナリティクス
  • Googleスプレッドシート
  • MySQL
  • PostgreSQL
  • SearchConsole
  • YouTubeアナリティクス

私みたいな文系Webディレクター的にはGA、GSC、AdWords、必要に応じてスプレッドシート、案件によってYouTubeアナリティクス、が使えればもうお腹いっぱいですね(そして今気づいたけどGoogleOptimizeがないですね、残念早く連携してほしい)。

そして前述のとおり、csvが用意できればGDSにデータを投下できます。具体例としてはYahooパイセンのプロモーション広告のデータとか。これが超便利。ヤバい。広告レポートの一元管理に使い放題。広告に限らずなんでも放り込めるやないかい。

なお、データソースを選択する際に気をつけとかないとイケないことが幾つかあります。それらはTIPSにまとめて後ほどご説明。

 

2.レポートを作成する。

データソースを選んだら、早速レポート作成画面に移ります。データの表示パターンがたくさん用意されていて、それらをよしなに選んでレポート表示エリアでぐりぐりっとするだけで、データを可視化することが可能です。このあたりは作りながら覚えるのが良いかもで、そんなに難しくないです。

表示形式はたくさんあります。

グラフ系

  • 期間(線グラフ)
  • 棒グラフ
  • 複合グラフ
  • 円グラフ
  • 地図
  • スコアカード(数値表示)
  • 散布図
  • プレットグラフ
  • グラフ

自由記述系

  • テキスト
  • 画像
  • 長方形
  • 円形

機能・指示系

  • 期間(この機能ヤバい)
  • フィルタオプション(この機能もヤバい)

これらの中で、グラフ系は想像通りだと思うのですが、機能・指示系は、使いこなしたら超絶便利です。どれくらい便利かというと、

  • (GDS作った後)表示している集計データを
  • 「閲覧している人が」「動的に」指定して
  • 「その場で」内容を再集計できる

機能なのです。わかりづらいので以下図解。刮目刮目。

たとえばこれ。6月のデータを見てます。ここで右上の「期間」をクリックすると、、
期間指定ウィンドウが出てきましてですね、はい、ここで期間を変えると、、
そうなんです、レポートがダイナミックに更新されちゃうのです。

いやまあレポート系ツールなら普通じゃん、というツッコミ入りそうですが、この機能に気づいたときは盛り上がったんですってば(Sさんの気づきに感謝)。

フィルタオプションの方は例えばGAだけなら「参照元だけ表示」みたいな指示をいくつも用意しておくことができます。用途は無限大。

「用意はしとくから後は勝手に見てね」という使い方でしょうかね。

そんなこんなで、自分が顧客や上司を説得するために必要なデータを、GDS上にまとめてしまいましょう。

 

3.見る。

私が確認する限りでは、URLを送ったとしても相手方がgoogleのアカウント持ってないと見られないご様子です。でも最近のビジネスパーソンでしたらだいたい持ってますよねー?はい、持ってるってことで。

 

…ってな流れで、さくっと使えちゃいますGDS。実はできる子だったんです。アレです、「地味なメガネっ娘だけどメガネ外したら」的な感動が、GDSにはあったのでございます。。

 

TIPS(GDS使いこなすためのだいじなお話)

これ結構あります。

 

・GDSに「印刷」機能はありません。

でもブラウザの印刷機能でPDFを選べば無理やり印刷できなくないです。

 

・印刷できない変わり、レポート画面は、その場で縦/横方向に自由に広げられます。

レイアウトのキャンパスサイズでカスタム選ぶとやりたい放題。

おそらく10,000以上はNGっぽいけどそこまで広くレポートするかな?いや、するな。

 

・GDSのデータってどこにできる?GDS管理画面?いいえ、Googleドライブです。

これ以外とミソですよ、とは田辺さん談。というのも、単にGDSのファイルができるだけでなく、「データソース」もファイルとして引用してきます。つまり、1つのGDSに複数のデータソースを使っていたりすると、あっという間にGoogleドライブ上がグッチャグチャになります。どんな感じかというとこんな感じです。

Googleデータスタジオ上だと1つだけしか見えないですが、、
Googleドライブ上だとこんな感じになります。GDSをコピーしたりするとすぐに大変なことに。

この件に関する田辺さんの提案は「Googleドライブ上でフォルダ管理をしっかりしましょう」ということです、なるほどです。

 

・GDSをコピーして利用する際は「手順」が超重要。

GDS管理画面上やGoogleドライブ上でのファイルコピーは「NG」です。

正解は、実際にGDSを開いてコピーして、しかもその際にデータソースを新しくチョイスしてからコピーすることです。これするとコピー直後からちゃんとデータとってくるし、逆にこの手順を踏まないと、データ連携ができなくてerrorになってしまったり、設定していたフィルタが解除状態になってしまったりと、メンテナンスが面倒だったりします。要注意。

右上のアイコンをクリックして、
ちゃんとデータソースを選択指定しましょう。

 

・おそらく、ですが、、

Googleドライブ上にデータソースのファイルアイコンが出てくるということは、そのファイルが参照のトリガーになっているわけで、それを削除したりすると、GDSレポート画面と各データソースの連携がとれなくなる、ってことなんでしょうね。

あと気になっているのが、SearchConsoleの検索クエリ情報とかと90日以上保持できるのかどうか問題。試してないのでどなたか「残せるよ!」とかわかったら教えてください。

 

他にも色々あったけど、とにかく触ってみましょ。

優れたUXなので、触っていけば色々気づけます。百聞は一見にしかずです。

ただ、だいじなことは、あくまでGDSは集計ツールでしかなくて、そこから気づきや仮説や効果測定をするのは我々であって、そういう気付きや仮説から次のアクションを見つけて、成果を生み出すことが目的なわけです。その目的を達成しやすそうならGDS使えばいいし、遠回りになりそうなら別にExcelでもなんでも良いわけです。

ツールの便利さにかまけて、本来のビジネス上の目的を見失わないように、気をつけないとなりませんね。おしまい。

まいどのCherry-Pick社さんオフィス。ありがたいです。

 

…というわけで、今回も充実の飲食物に囲まれた、ちょっと贅沢なクローズド勉強会でした。次回はUber Eatsの予定です。

茶色だけじゃく緑もあるよ!
今回の目玉は銀だこ。

ところで最近チラホラと「ミニコモ参加したい」というお声をいただきますが、ごめんなさい、今のところ業界限定・少人数招待制でしばらくやります。参加できる可能性があるとしたら、当日ドタキャンが何人か出た時に私が気まぐれ的にFacebookで募集をつぶやくときくらいでしょうか。あとは金持ち社長Cherry-Pick阿部さんがオフィス移転されて会議室が広がるか。

どうしても、という方は、ご自身で主催しちゃうのが一番手っ取り早いかもしれません。運営ノウハウ知りたい等でしたらいくらでもご助力しますし、良ければ私も一参加者として参加して賑やかし要員化すること可能です、というかしたい。

 

では。次回は「業務効率化のための各人ノウハウ」をこっそり公開する回をお送りする予定です。

勉強会の開催情報は…

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