スマートフォン、タブレット、と、おそらくさらに多様化していくこれからのモバイルビジネスを考えるにあたり、「温故知新」としてフィーチャーフォンビジネスを、モバイル業界の裏のご意見番、河井考志さんに総括していただきました。
1999年、iMode、誕生。
インターネットは認知されはじめていたが「胡散臭い」と受け取られていた時代。アナログ・ISDNなど遅い回線でテキストベースのサイトを閲覧していた。YahooBBはまだ研究中、IEは5.0。
1999年2月に、安心安全なケータイインターネットの提供を目指し、docomoがiModeが開始。「公式」サイトと認定することでコンテンツの信頼性を担保し、キャリア決済により信頼性の高い支払い方法を実現し、ユーザーを獲得。
この時代のエコシステムは実にうまく機能していた。
- 通信キャリア~通信料の最大化
- 端末メーカー~端末出荷量の増加
- IP/CP(コンテンツプロバイダ)~コンテンツ利用者増加
フィーチャーフォンビジネスの転換期
- 0円ケータイがなくなった=買い換える人が得をして使い続ける人が損をする。インセンティブモデルの崩壊。
- 2年契約、分割支払い=端末の買い替えサイクルが一気に鈍化。
- キャリアが検索エンジンを採用=インターネットのオープン化。公式サイトじゃなくても流入チャネルができた。
ユーザーがインターネットに慣れてきたところに、エコシステムの構造がかわったことで、キャリアが用意するネットから、本来のインターネットに、変化した。
そこに、スマートフォンが台頭してきた。
※ここから先の現在につながる話は、二回目を河井さんにお願いし続けておりますので、それまでは今回のスライドを繰り返しご覧になっていてください。
MobileBusiness(featurephone)_20120127 KnowledgeCOMMONS vol.11 from KnowledgeCOMMONS
感想・コメント
キャリアの迷いが見える。
どこに収束するのかをみてみたい。規則が変わることでお金の流れが変わる。
CPが昔どう儲けてたかが分かった。スマフォの台頭によるガラケービジネスの瓦解が理解できた。
スマフォに儲け話はあるはず。ビジネスチャンスはいつの時代もある。
フィーチャーフォンは考えてても無理よ、と言えるようになった。
フリーミアムで腹をくくるしかない?
2012/01/27
於:株式会社FIXER様MTGスペース
講師:河井 考志さん