多くのビジネスパーソンにとって興味あるテーマ「新規事業」。
夢の実現に向けて「いざ!」とスタートしても、資金面、社内コンセンサス、知識不足、パートナー不在…と、それはそれは多くのチャレンジが待ち受けています。
そこで今回のナレコモで取り上げるのは「新規事業の創り方」。黒田 悠介さんに軽やかに、思いっきりクリエイティブに語っていただきました。
今回はナレコモ初の試みとして、小野さんにグラフィックレコーディング*でまとめていただいています。せっかくなので、ブログもグラレコメインで参ります!(*: 議論や講演などのポイントをリアルタイムでまとめ参加者の共通認識と理解を深める手法。通常文字+絵(グラフィック)で起こしていきます)
新規事業構築、ふたつの前提。
- 前提その1: 事業構想はバランスが大事である(要はロマンとそろばん。ロマンだけでもお金だけでも人はついてこないということ)
- 前提その2: 事業は課題解決(大抵のニーズは満たされているのが日本のマーケット、そこでもう一歩、「切実なニーズ」をとらえること)
新規事業のアイディアといっても、まったく新しいものである必要はなく、既存のサービスの逆(転)の発想だったり、すでにあるアイディアを拡張させたものだったり、でOK。発想力強化のためには、学ぶ、いろんな人と会う、ユーザーや競合企業の立場で反現仮想的に考えてみる、などが考えられるとのことです。
そして、新規事業の創り方。
3つのステップをひとつずつ固めていきます。
- ステップ1: こんなことできたらいいぁ、というアイディア(ビジネスの種)
- ステップ2: 事業のフレームワーク化(仮説構築)
- ステップ3: フレームワークの運用(仮説の実証)
まず、2と3についてグラレコの記録をご覧くださいませ。
前提その1のアイディア発想法はこちら。SCAMPER法をご紹介くださいました。
SCAMPER法とは、
- Substitute(代用する)
- Combine(組み合わせる)
- Adapt(適応させる)
- Modify(一部修正する)
- Put to other uses(他の使い方として適応する)
- Eliminate(省く)
- Rearrange(言い換える、置き換える)
という7つの切り口でチェックリストが用意されており、それに沿って考えると短時間でたくさんのアイディアが出せる、という思考ツールです。
フレームワークは運用してこそ価値がある
上述のSCAMPER法以外にも様々なフレームワークの存在を教えていただきましたが、共通しているのは、作って満足して終わりにするのではなく、運用=新規事業を初めたら、随時アップデートしていくこと、だそうです。
- フレームワークで考えてみた仮説があたっていたら、次の仮説に進む
- 仮説が間違っていたら、修正して、また新たな仮説を見つける
この循環こそが、フレームワークを活用する際に必要なスタンスだそうです。
通常4~5時間の内容を2時間強にまとめていただいた 黒田さん、本当にどうもありがとうございました。
また、前回につづき今回も会場をご提供いただいた 前川 英之さん、重ねてありがとうございます(ナレコモが銀座開催だなんて!)。
2016/5/26
於:株式会社D2C
講師: 黒田 悠介 氏
(記 山口)
次回でナレッジコモンズもいよいよ50回目を迎えます!