イメージビジュアルは「全体の流れを設計する」です。クッソ暑い中書いた(8/2)のであえて雪山。
さて、勉強会で講師としてお話しいただく際に、テーマをどう掘り下げてもらうかを講師に相談できる機会がありますが、その時に私の頭のなかにはこんなイメージがだいたい浮かんでいます。
色々なテーマでナレッジコモンズは勉強会を開いていますが、とくに「業界研究」型のときは、その業界について「勉強会の後に自分で学ぶ際、どういう手がかりからたどればいいのか」が持ち帰れるため、この流れでご検討いただくと参加者さんの満足度も高いようです。
もう少し具体的にご説明。
1.その業界の歴史的背景を教えていただく。
- どういう流れでその業界が出来上がったのか
- その時のキーマンはどういうことを考えたのか
など、教科書的な内容かもしれませんが、知らない人は知りません。
また、業界に長くいるからこそ知った経緯や歴史はあるため、そういうTIPS的な話も織り交ぜて、どうやってその業界が出来上がっていったのかを、まとめていただきます。
2.今その業界はどう分類されて、どんなプレーヤーがいるのかを教えていただく。
「業界研究」というテーマの場合、参加者が持ち帰りたいと思う内容No.2、じゃないかなーと思っています。私自身がそうなのですが、「カオスマップ」を見ても「なにがなにやら…」となることが多いので、カオスマップをなかの人に解説してもらう、というイメージですね。
※カオスマップ=1枚の中にその業界主要プレーヤーの企業ロゴやサービスロゴをゴチャッと入れで、その業界内のセグメントで仕切ってまとめた「業界地図」みたいなものです。もとは広告業界の用語だそうですね。
例えばこんなの。2014年のビッグデータ市場のカオスマップだそうです(slideshareより)。
Big data landscape v 3.0 – Matt Turck (FirstMark) from Matt Turck
実際にカオスマップを作成するのは本当にタフなので、そこまでお願いしたりはしません笑。
3.講師の専門領域でいま何が起きているのかを教えていただく。
これが業界研究テーマのメインディッシュ(笑)。講師が一番得意な分野をみっちりお話いただきます。もちろん外に出せない話は伏せていただきつつ、でも出せるギリギリの範囲を攻めていただければいただけるほど、当日の空気が熱いものになります。
ここで参加者側になかの人がいたりすると、違う目線で質問が入り(◯のイメージ)、それを受けて講師が「ちょっと話がずれるかもしれませんが、、、」と話を広げていただけるので、ご参加いただくみなさん質問ウエルカムです。
4.講師が思う業界の今後や未来(含む願望)をお教えいただく。
もちろんどういう未来になるのか、なんてことは誰にもわからないのですが、それでも「こうなるのでは?」という未来へのヒントを講師にお話いただけると、参加者がその業界について今後調べたり実際にビジネスをする際に「やっぱり講師が言ってた方向だな」「あれ、ちょっと違うように見えるけど、でもあの回でこういう話が出てたから、ちょっと違う確度で考えてみるか」と、「思考の軸」ができるんじゃないかな、と思います。
もちろん講師に、話した未来を担保いただくことはできませんが、それが良い未来であれば、賛同し応援し援護してくれる仲間が勉強会で見つかるかもしれませんしね。
…と、「こういう話をしてもらえたら参加者も集まって喜ぶだろうし、なにより俺が聞きたい!」と考えながら、講師と企画MTGをいつもしてます。
もちろん業界やテーマや講師が話したいことに応じて組み立てかえますが、骨子として私が考えているのは以上です。