「いま旬の健康レシピ、薬膳を知ろう。~冬の季節の薬膳〜」勉強会レポート

11月最後の日曜日、いつもと少し趣向を変えて薬膳(食)をテーマに、なんと36回目にしてナレコモ初のハンズオンを取り入れた勉強会を行いました。

体調や季節にあわせた食材とその取り入れ方について、薬膳のお料理をいただきながら講義でも学ぶ、気づけばなかなかリッチな内容になっていたという…。講師は養生薬膳アドバイザーではちみつマイスター、ふんわりやさしい雰囲気の河村千影さんがつとめてくださいました。仕込みから当日の講義、デモまで本当にどうもありがとうございました!

「薬膳」とは東洋医学の考え方を取り入れた「オーダーメイド食」のこと。

薬膳というと質素で漢方の匂いがする修行僧みたいな食事?と思われそうですが要はオーダーメイドの食事のこと。専門的にいうと、漢方理論をベースに体質や症状、体調、季節にあわせた食事(弁証施膳)のことを言うそうです。

本日のレシピ① 薬膳ピクルス

つづいてクッキング&試食タイム! 薬膳酢のつくり方をご紹介します。お酢がもつ「酸味」とてん菜糖の「甘さ」でバランスをとります。このことを東洋医学では「酸甘化陰(さんかんかいん)」といいます。さらに漢方食材を一緒に入れてワンランク上の薬膳酢に仕上げていきます。そこに今回はれんこん、にんじん、冬の養生におすすめの黒の食材「黒豆」を入れました。約1週間、冷蔵庫で眠らせれば完成です!
箸やすめ的な常備菜なので毎日の食卓に無理なく美味しく、ちょっとおしゃれに薬膳をとりいれることができるレシピです。

本日のレシピ② 黒キクラゲをつかった薬膳鍋

冬は腎臓の養生に気を配りたい季節。鉄分を含み、血流を良くするといわれる黒い色の食材をとりましょう。黒い色の食材とはたとえば、黒キクラゲ、黒豆、昆布、わかめ、ひじき、黒ごまなど。今回は「黒キクラゲ」をつかった薬膳鍋をデモンストレーションしていただきました。出汁はシンプルに和風に昆布、いりこ、カツオで。主な具材はミネラルを多く含むニンジン、ごぼう、気血の流れを良くするネギ、水分をたくさん含み乾燥を改善する白菜、塩こうじとショウガをまぜて1日寝かせたとり団子、水滞にいいこんにゃくでした!

おいしいのが前提、加えてヘルシー、しかもちょっとおしゃれにアレンジされた2つのレシピをご紹介いただきました。

薬膳の魅力をめいっぱい伝えてくださった、河村先生、そして心よく素敵な場所をご提供くださいました我楽田工房さん、本当にどうもありがとうございました!

2014/11/30
於:我楽田工房
講師:河村 千影 氏
(記:山口)

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