「中年男女が知っておきたい”食”の基本」勉強会レポート

2019.12.5の防犯テーマの回から4年ほど、勉強会を休止していました。理由はもちろん、コロナ禍。この4年間でオンラインセミナーやカンファレンス、イベントもかなり認知・普及したこともあり、一瞬心のなかで「ナレコモもオンラインで…」と考えなくはなかったです。

ですが、ナレッジコモンズを運営している面白味のひとつに「参加者と講師、参加者同士のダイアログ」があり、それはオンラインではなかなか難しい。また、講師が込み入った話やセンシティブな話題にふれるシーンなどで、オンラインライブだと録画リスクがあって踏み込めきれなくなる、言い換えると「講師にとっての安心安全の場をオンラインライブだと提供が難しい」と考え、ひっそりを鳴りを潜めていました。

そうこうしているうちに4年が経過し、「これは踏ん張って再開しないとこのまま終わる」と考え、開催に至った次第です。

さて。

4年間リモートの生活に慣れると、身体もふわっと(ぶよっと)してきます。そしてそこに加齢が重なる。休止から4年が経ち、アラフォーから立派な四十路に私も進化を遂げました。

こうなると気になってくるのはやはり「健康」。この年代になると老後・子供・健康診断が飲み会のネタと良く言いますが、ご多分に漏れず私も同じ道を歩みだしています。

そこで、「せめてもの抵抗を」と、いつもお世話になっているパーソナルトレーナーの三宅先生(株式会社ASPIREST 所属、管理栄養士)にご相談し、ナレッジコモンズ再開のトップバッターを担当してもらえることになった次第です。

普段の三宅先生
講師の三宅先生

中年に向けた食の話、参加者にむけてだけでなく、参加者のご家族にも持ち帰れる情報として、基本をふんだんにお話しいただきました。

健康とは「睡眠、運動、食事のバランス」の結果得られる。

一般的に知られる指標にBMIがあります。体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で算出する数値ですね。

BMIは目安として25以下が推奨、ということは多くの人が知っていると思いますが、その大活躍で日本国民を勇気づけている大谷翔平選手は、BMIが25.5。BMIだけでみると彼も健康からちょっと逸脱しているわけです。

つまり、BMIはあくまでイチ指標でしかなく、健康を推し量れるものではないのです。

そうすると、何を考えれば良いのか?三宅先生は「BMIでは把握できない体脂肪率を変化させること」がポイントであり、そのためには睡眠・運動・健康のバランスを取る必要があるとおっしゃられます。

食の基本1:三大栄養素「PFC」

厚生労働省の基準によると、以下が1回の食事におけるPFCの推奨バランスだそう。

P:タンパク質 約20%
F:脂肪 約30%
C:炭水化物 約50%
 (※細かい数値は省略してます)

PFCにはそれぞれに役割があり、たとえば

タンパク質:筋肉、骨、神経をつくる
炭水化物:スタミナ、集中力になる

そうです。

そしてみなさんおそらくご存知の通り、炭水化物は取りすぎるとスタミナではなく体脂肪になるわけです。

食の基本2:ビタミン、ミネラル

よく耳にする単語ですが、ビタミンやミネラルが具体的にどのような効用があるか、説明できる中年はあまりいないのではないでしょうか。

ビタミンやミネラルは、PFCを身体に取り込むためのもの、だそうです。それは例えば、

炭水化物とビタミンB1を一緒に摂る
タンパク質とビタミンB6を一緒に摂る

といった、掛け算の考え方になります。また、

ビタミンAは成長ホルモンとして子供に積極的に摂らせたい
ビタミンCは関節の保護に役立つ

といった知識を抑えておくことで、「バランスのよい食事」を具体的に実践できるようになります。

一方でミネラルはというと、ざっくり

カルシウム:疲労骨折を抑止
マグネシウム:筋肉の弛緩(つる)を抑止
鉄:自律神経の乱れを抑止

といった効用があるそう。

※具体的な食事としては何を食べればいいの?等も知りたい方がいらっしゃると思いますが、それはご自身で調べていただくか、三宅先生に弟子入りしてください(笑)。

中年にとって「砂糖=悪」と覚えておくのが無難。

砂糖は、バランスの良い食事にとっての"接着剤"であるビタミンやミネラルの摂取を邪魔するらしいです。

スポドリやエナジー系、菓子パンはやばいそうです。とくに●●パンは一強と言っていいくらいだそうで、あぶないあぶない…。

まとめ:「バランスの良い食事」とは”組み合わせ”

なんとなくPFCのことだけをイメージしてしまいがちな「食のバランス」ですが、実際のところは三大栄養素とビタミン・ミネラルの正しい組み合わせで食事を摂ることこそが、バランスの良い食事だと三宅先生は言います。

三宅先生的に、バランスの良い食事を手軽に摂取するには「和食が一番」だそう。大戸屋さんとか近くにある方、羨ましい。

4年ぶりのナレッジコモンズは、戦後からの食事の変遷など、中年が飲み会ネタとして持ち帰れる情報も交えて、盛況のなかお開きになりました。

ちなみにですが、三宅先生にご登壇いただくにあたって、ご所属のASPIREST社としては「外部、一般に向けたセミナー登壇のご依頼は初」だったそうで、準備に向けてなかのひとに色々ご調整いただきました。N様、E様、ありがとうございました。

せっかくなので宣伝。

ASPIは都内に数十店舗、全国展開もしているパーソナルトレーニングジムです。友人から紹介されてちょっと前から通いだしてますが、

  1. 拠点が多いので「今日トレーニングしておきたい」がほぼ可能
  2. しんどかったらトレーニングじゃなくてボディケア(整体的なの)だけでもOK
  3. 1回30分のチケット制で、使いきれなかったチケットは翌月以降に繰り越して使える
  4. 相場よりだいぶ安いのにトレーナーさんが全員優秀(筋トレ馬鹿 ※失礼 とかストレッチとか得意分野の違いは有)

という4点で、私でも長続きしてます。ご興味ある中年の方はぜひ。

参加者さんのお声

感想1

食事より運動の方が確固たるエビデンスがあると思っているので、運動の理論をもっと聞いてみたいです。

感想3

ビタミンCがどのように関節を保護してくれるのかをもっとききたかったです。

感想4

私は東洋医学派ということもあり、農作物が持つ大地のパワーを大事にしています。

感想6

特定の栄養素の効果を高める栄養素が存在すること(ビタミンDとカルシウムなど)

感想2

チョコレートを食べるのは15時がベストだということです!

感想5

基本的に立ち返れて良い機会でした。ありがとうございました!!

常連さんで講師もやっていただいたことのある、大塚英文さんがブログにまとめてくださいました。感謝。

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