小笠原(父島・母島)にGWや年末年始などの長期休暇時でもちょっと安く行く方法と、おがさわら丸船内での過ごし方。

たまには勉強会とはちと違ったナレッジの共有を。

こんどで3年ぶり2度目の小笠原訪問と相成りました。

前回は友達を訪ねて母島メインの滞在でしたが、今回は義父を訪ねて父島メインの母島2泊という行程。小笠原にちょっと安く方法、前回もつかったのですが3年も経つとすっかり忘れてしまってました。また2~3年後にふたたび小笠原(次回はケータ島に行きたい)に行くことがないとは限らないので、備忘録として手順をまとめておきます。これから小笠原いくぞ!という離島ファンのお役にも立てれば幸いです。

なお、以降の手続きは、基本的にはメールとか使わず、電話でほぼ全ての手配をすることになります。アナログです。良かったですね。

心構え.GWの予定を「行けたら父島、行けなかったら近場」と割り切っておく。

小笠原に行くのは小笠原海運の「おがさわら丸」しか選択肢はありません。で、ふつうのなんでもない時期はいつでも予約が取れるのですが、そういう時期に長期休暇を取れるのは学生かニートか仕事辞めて次の職場で働く間(前の私)くらいなもので、年末年始やGW・夏休みといった大型連休は、当然のように混み合います。

混み合う理由は、世界遺産だから長期休暇だし行ってみようかーと多くの方が考える、というのもありますが、他にも、内地に住んでる島民や親族が島に里帰りする時期でもあり、そういう方々には優先的に席が割り当てられるらしいです。そりゃあそうですよね。

なもんでして、混み合う時期は小笠原海運も当然わかっており、そういう時期のチケットは一斉販売日を設けて発売開始となります。

2017年のGWの場合は3月前半だったかな(およそ2ヶ月前?)。

そして、発売開始日の受付方法は店頭か電話の2択。通常は可能なネット受付は行なえません(ルールによるものかシステム負荷的なものかは不明)。

さすがに店頭には行けないので、0900から開始される電話にしますが、およそ1時間、ひっきりなしに電話かけまくっても、まあつながりませんでした。実際のところはどうなってるかはわかりませんが、公には旅行代理店も一般も平等に電話か店頭とのことで、それであればもう仕方ありません。

なので繁忙期のおが丸チケット予約テクニック「1030~1130位に電話して、キャンセル待ちにする」

その頃になるとようやく電話はつながります。が、当然のようにすべて満席。特等席も1等席もです。

で、そこで諦めず、キャンセル待ちをします。

この時、絶対に一番安く行きたい!とこだわらないのであれば、2等寝台優先、2等和室次点、でキャンセル待ちをしておくと良いかと思います。

TIPS.2等寝台と2等和室の差

金額差に対するプライベート空間の確保の観点から、2等寝台が一番コスパが良いと思われます。裕福なシニアで「他の人と近いスペースで寝るとか嫌!」といった方でなければ。

  • 2等寝台 26,450円(片道/税込)
  • 2等和室 23,210円(片道/税込)
  • 差分   3,240円

キャンセルが出るのを待つ(およそ1ヶ月)。

GWの出発に対して、4/8頃に小笠原海運から電話でキャンセルが出た旨の連絡が来ました。旅行会社のツアーで満席にならなかったりした分が空いたのか何なのかは不明ですが、まあでます、キャンセル。

とはいえ実際のところ博打です。私のキャンセル待ちは成功しましたが、連れはキャンセル待ちしてても結局連絡がなかったらしいです。

勝手な予測ですが、予約開始日の午前中くらいが、キャンセルがでる限界なんじゃないかな?

キャンセルが出たら、電話口で「小笠原協会の会員になる」旨を伝え、予約を確保しておいてもらう。

小笠原海運の方もこのあたりは勝手知ったるもので、キャンセル待ちの連絡を受け取った際に、協会の会員になる旨を電話で伝えると、予約を確保してもらえます。ココ重要。

小笠原協会に電話して、会員になって船の手配をしてもらうよう伝達する。

小笠原海運でチケットの確保ができている状況で、小笠原協会に電話して、会員になってチケットを手配してもらう旨を伝えます。小笠原協会がどういうところかはウェブサイトをチェックしてください。まあファンクラブみたいなもの?と解釈してます。

この際、GWや他の繁忙期だと、チケット取れてますか?と親切心で聞いてくれましたが、キャンセル待ちがでたので確保してる旨を伝えると、ああ分かりましたと、協会の会員になる手配になります。

協会の会員になる手順

  1. 申込みの電話をする(この工程)
  2. 会費を銀行振込する
  3. 振り込んだ翌日に、確認の電話をする

※会費について

2017年4月時点では協会のウェブサイト上には反映されていませんでしたが、会費のルールが変わったそうです。

  • パターンA:入会費1,000円、年会費3,000円1年分を支払う
  • パターンB:入会費ナシ、年会費3,000円の2年分を支払う

諸事情がある方はBの方がメリットあるかもしれませんが、ワンショットの旅行であればパターンAでいいのではないかと。

小笠原協会に会費振込後、電話して小笠原海運でのチケット手配を依頼する。

この時点で、

  • 小笠原海運~チケットをブロックしてもらっている状態
  • 小笠原協会~会費を振り込んで会員になった状態

となっているかと思います。ここで、小笠原協会を通じて、小笠原海運のチケットを手配してもらいます。

小笠原海運から、振込案内の書類が送られてくるので費用を振り込む。すると、チケットが送られてくる

ここまでの手順を踏むことで、一般としてではなく、協会会員としてチケットを入手できるようになり、チケット代が20%引きになるわけです。ありがたやありがたや。

チケット20%引きのインパクト

20%、あなどるなかれ、結構インパクトでかいです。

  • 2等寝台 26,450円(片道/税込)→往復 52,900円→42,320円=差分:10,580円
  • 2等和室 23,210円(片道/税込)→往復 46,420円→37,136円=差分:9,284円

協会の会費を加えたとしても、

  • 2等寝台 6,580円
  • 2等和室 5,284円

分が浮きます。

ちょっとしたアクティビティや素泊まり1泊分くらいにはなるわけです。島は物価高いですしね、こうした手順を踏むことに抵抗がない方であれば、おすすめです。

補足:父島⇔母島は2hくらい。割引もなければ指定席予約もないです。

母島行きのチケットは、父島に到着してからの手配onlyです。手配といっても、父島に到着して下船した100mくらい隣の建物にスーッと入って、出港1h前に窓口でチケットくださいなといえば済みます。楽ちん。

なお、ははじま丸が満席になって乗れなかった、ということはこれまで一度もなかったそうです(地元の方談)ので、母島に行く方は安心してください。

あと、母島も父島もキャンプ泊は禁止なので、そもそも母島での宿を確保できていない方は、日帰りでしか母島に行けないです。GWの期間にチケットのキャンセル待ちに成功した方は、小笠原海運の運行予定表を確認した上で、母島の宿を早めに手配しとくと良いかと。悩んだら母島観光協会にTEL!親切なお姉さんが丁寧に対応してくださいます。

おがさわら丸船内での過ごし方

ベテランリピーターたちは、竹芝(父島二見港)を出港したら、オープンスペース(要するに通路)にござ敷いて仲間とひたすら飲みます。ひたすら。

22時には船全体が消灯されるので、それまでしこたま飲みまくって、酔いつぶれて夜を過ごして、船の中で覚醒している時間を少しでも減らそうという戦法です。酒飲みには最高の時間なんでしょうね。

でも私は皆さん御存知の通りの下戸。飲んで潰れることもできません。結果、何をして過ごしていたかというと、

  • ぼーっ
  • 読書(kindle)
  • 映画(Amazonプライムで7~8本DLしておいた)
  • ゲーム(オフライン)
  • 船内の備え付けの新聞を全部読む
  • 仕事(データ整理等)
  • ブログ(帰りの船でね)

でした。

普段、ネットにつながっていない時間がほぼゼロな生活をしていると、強制的にオフラインになる船上の生活は、これはこれでデジタルデトックスな時間で有意義でしたし、ネットにつながっていないがために、普段やろうと思っていてできないことがわさっとできて、意外とあっという間でした。

24h、と聞くと「なんだか長いなあ」という気持ちになりますが、いざ乗ってみるとなんてことないです。

ネット系の仕事してる方であれば、父島も母島もLTE(4G)は通じてるので、普通にPC作業できます。とはいえ、島で過ごす時間があまりに贅沢すぎるので、ついつい仕事がおろそかになってしまいますけどね(その節はFさんTさんお手間おかけしました汗)。。

余談:父島のマリンレジャーは「リトルジョージ」で楽しく遊ばせていただきました。

リトルジョージ、観光協会で空いてるリストの一番上にあったので、いきあたりばったりで予約しましたが大当たりでした。少人数で動けるので、ドルフィンスイムや南島上陸も、他の大手さんより数多く可能性高く、遊べました。ドルフィンスイムも合計何回できたろ。

船長のジョージさん、島の先住民の6代目になるそうで、小笠原の海を知り尽くしているとのこと。まあそれは他の船長さんも言っているのでしょうけれど、けっこうエグい波をかき分けて南島に上陸できたのはジョージさんのおかげでした。多謝。

余談:両島のお見送りが味わい深いです。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事