こんにちは、ナレッジコモンズ主宰の小室です。前回から1年8ヶ月が空いてしまいましたが、そのお陰で息子氏はすくすくと育っております。
なんとか年1回、いや半年に1回、いやいやせめて四半期に1回はナレコモやりたいなぁ、と考えていた最中、友人から「面白い方がいますよ」とご紹介いただいたのが、今回ご登壇いただいた「印象管理士」の竹田浩一郎さん。
「印象を管理する」、耳慣れないけれどちょっとワクワクしません?
またしても久しぶりの開催となったナレッジコモンズ、今回は異色の経歴を持ち、「印象管理士」の普及・啓蒙に全力を注いでいる、一般社団法人日本印象管理士協会 代表理事の竹田浩一郎さんと、「印象」を管理するさまざまな切り口のうち、自己診断/服装をご担当されている外谷昌子(とや しょうこ)さんにご登壇いただき、ビジネスにおいて「印象を管理する」ことに有用性やそのエッセンスをお話いただきました。


住宅業界から、未知の領域へ
竹田さんのバックグラウンドは、意外にも「不動産業界」。不動産の世界で実績を積み重ねてこられました。その過程で印象を管理することがビジネスにとって有益であることに思い至り、「『わけのわからないやつ』が別のことをやってみたら、どんな化学反応が起きるか」という楽しみを持って、「印象管理士」としての現在の活動に取り組まれているとのこと。
長年身を置いたプロフェッショナルの世界を飛び出し、あえて未知の領域へ挑む。その原動力は、異業種出身者だからこそ見える視点と、新しいものを生み出そうとする好奇心にあるようです。
「印象管理士」とは?
あらためて、「印象管理士(いんしょうかんりし)」という言葉、皆さんは耳にされたことはありますか?おそらく、初めて聞いた方がほとんどだと思います。それもそのはず、この肩書きは竹田さんが生み出し、商標もご登録された、新たな言葉なのです。
竹田さんが現在の活動を本格化させたのは2021年頃から。「印象管理」という概念自体は10年ほど前から温められてきたのですが、「印象管理士」として体系的にまとめ上げ、世に問い始めたのはここ数年のことだそうです。
「印象を管理する」ことは、ビジネスにおいては名刺交換やメール文、言葉遣いや座席の位置といった狭義のことに全くとどまらず、人と相対し、相手と心地よくビジネスを推進し、大きな成果を共創するための「必須要件」とも言えます。
「印象を管理する」ことは「コミュニケーションの全方位をレベルアップする」こと
近年の義務教育下では印象管理士の内容に近いことを学ぶそうですが、現時点ですでに社会で活躍している人たちは、「印象を管理する」ことをきちんと学ぶ機会が(当然かもですが)ないまま、いまに至ります。
印象管理士から学べる具体的な内容は、竹田さんはじめ多くの印象管理士が各所で講演されていらっしゃるので、ぜひご体験いただきたいので割愛します。座学あり・ワークありで、あっという間の2時間でした。



テクニカルな内容だけでなく、コミュニケーションのあり方や、印象を管理することの意義を論理的に解説いただき、とてもしっくり腹落ちしました。
少し偉そうな表現かもですが、「印象を管理する、ということについて、ここまでよく構造化・体系化されたなぁ」と驚嘆の思いで拝聴しました。ぜひ印象管理士の公式サイトで、印象管理の世界に触れる機会を見つけて、ご自身で体感されてみてください。
おわりに
「プロフェッショナルの皆さんの前で話すのは心配」と謙遜されながらも、竹田さんや外谷さんのお話からは、自身の選んだ道を切り拓き、多くの方にコミュニケーションのあり方をレベルアップしてもらいたい、という静かな熱意が伝わってきました。
「印象管理」とは単なる見た目の話ではなく、ビジネスやコミュニケーションにおける本質的な戦略に通じると思います。
参加者の声

顔の自己分析は初めてだった。

診断ワークは画期的だった。

漠然としたものを論理的に学べた。

構造的に基礎を理解できた。

思っていた以上に具体的なアドバイス。より一層「印象」を意識していきたい。

来てよかった。明日から自分で実践できること、人に伝えられることがたくさんあった。

