書籍「アプリビジネス成功への法務戦略」を出版されたGVA法律事務所さんから、藤江弁護士、飛岡弁護士のお二人をお招きし、アプリ/Webビジネス関連の法律のアウトライン、そしてナレコモならでは!個別の案件相談を差し込みながらの4時間にわたる勉強会を開催しました。
今回は、企業におけるWebビジネスの責任者、Webビジネスに関するベンチャー企業の責任者、個人/法人のアプリディベロパーさんが参加者として多くいらっしゃってくださいました。アプリ/Web法務に直接関係のある方々ですね。
いや、自分は関係ないと思ってもビジネスパーソンであれば、何らか必ず接しているはずで、苦手意識を持たずに広く、浅く、知っておくべき内容と思います。
なぜなら・・・
『アプリビジネスを成功させるために必要なことは、ビジネスと法務を融合させることである。』
ことだから、です。
今回の勉強会のコンテンツはこちら。
- アプリ/Web法務戦略の全体像(市場規模等)
- アプリ/Webビジネスを取りまく法律問題
- ゲームアプリ(未成年使用の場合)、ネット通販、オークションサイト等を利用するユーザーとの関係
- 新規サービスの落とし穴
- 利用規約のポイント
- プライバシーポリシーのポイント
すごいボリュームです!
アプリビジネスが魅力ある市場である理由とは?
Webビジネス全体の市場も伸びていますが、なかでも注目すべきは「アプリ市場」。2011年度は2200億円だった国内アプリ市場は、2013年には8200億円と大きく伸張しました。人々の生活を豊かにする、健康にする、ナレッジを高める各方面のアプリがたくさん開発されているのですね。
アプリビジネスに必ず必要、とても重要な「利用規約」と「プライバシーポリシー」
アプリビジネスで必ず必要になるのが「利用規約」と「プライバシーポリシー」です。
たとえば「利用規約」のポイントとしては、
- 利用規約が変更された場合の同意取得方法(規約変更後も利用を継続すれば変更が有効になる、等)
- 損害賠償の制限(事業者側の賠償責任はどこまでか)
- 保障の否認および免責(アプリの不具合や、ユーザーの環境下で利用ができなくなっても保障できかねる、等)
になります。
「プライバシーポリシー」は、それ自体なぜ存在するのか? ということを理解するとすべきことが明確になります。もちろん法律ですので個人情報保護法をクリアすること、そして違法なプライバシー侵害をなくすこと(サービス優位の観点だと、とかく軽視されがち)、そして忘れてならないのが「ユーザー心理」。ネットサーフィンを追跡され、次々とターゲティング広告が流れてきたら、法的には問題なくても不快ですよね。SNS等でのクレームが頻発すれば、炎上にも繋がりかねません。ユーザー心理に配慮、とはこういうことです。
個人情報保護法は施行から10年が経過しましたが、今後改正される予定とのこと、要チェックです!
詳細は書籍「アプリビジネス成功への法務戦略」で!
GVA法律事務所さんから「アプリビジネス成功への法務戦略」が上梓されました。「世界中の挑戦者を支えるインフラになる」というアグレッシブな理念で、創業以来一貫してベンチャー企業を中心とした最先端ビジネスモデルの支援を行っていらっしゃいます。GVA法律事務所自体が日本をリードするベンチャー企業、そして挑戦者!でもあります。
ホスピタリティとバイタリティにあふれる、藤江、飛岡 両弁護士に心から感謝申し上げます。どうもありがとうございました!
また、今回は、フランスの通信企業Orangeの日本におけるR&D拠点である「Orange Japan」さんのオフィスをお借り致しました。長時間にわたり、本当にどうもありがとうございました!