プレゼンテーションを学ぼうとしてネットで検索すると、スティーブ・ジョブスやTEDトークといった「不特定多数の大勢に向けて」「身振り手振りを交えて」「かっこよく」プレゼンするためのメソッドを書き記した記事が多いです。
それらも大事な要素だとは思いますが、今回はまず「プレゼンテーション初心者」向けに、資料の作り方から基本スタンスといった「プレゼンテーション基礎講座」にあたる内容を、河野先生にお教えいただきました。
プレゼンテーションとは?
誰かに伝えたいメッセージを、できるだけ正確に伝え、相手に理解してもらう行為。多すぎると核が伝わらず、少なすぎると、相手が理解するための判断ができない。そのバランスをとることも重要。
エグゼクティブサマリ
伝えたいメッセージを1スライドにまとめた「サマリ」を作成することから始める。
プレゼンを作る3つのステップ
- シナリオ(ストーリーの構成)
- スライド(資料)
- スピーチ(話し方)
この順番にそってプレゼンテーションの準備を進める。
1.シナリオ作成のための3要素
- 結論、根拠、論拠を整理する。
- 結論から話をはじめ、結論を説明するために説明する。
- Index→Detailというツリー構造にまとめる。
結論~事実から導き出される考え
根拠~結論を裏付けるデータ
論拠~結論と根拠を結びつけるロジック(常識、定理)
MECE(ミーシー)=漏れなくダブリなく。ロジカルシンキングの基礎。
- 人間=男性&女性&子供⇒MECEではない(子供がダブっている)
- 人間=日本人&アジア人⇒MECEではない(他にも人種はたくさん)
- 人間=男性&女性⇒MECEになっている
※ダブリは説明コストを産み、漏れは誤った結論にたどり着くリスクを生じる。
2.スライド作成時のポイント
- 目線誘導を意識して、読み手に疲れさせない気配りをする。
- レイアウトをコロコロ変えない
- ダラダラと文章を書かない(ナンバリングを多様)
- タイトルを読み進めるだけでスライドが完結するような作り(本文部はあくまで補足)
3.スピーチ時の注意事項
- 下を向かない
- 聴衆を見る
- ゆっくり明瞭に。普段より遅くする位でも大丈夫
- 「あー」「いー」「うー」「えー」「おー」は極力控える
スピーチ上達のキモは「場数」。はじめての本番前には最低1回は必ず通してリハーサルを行うこと。
感想・コメント
言いたいことを書くのではなく、人に伝えるための作り方を意識する重要性を知った。
セルフブランディングを知って新鮮だった。
エグゼクティブサマリをベースにプレゼンを作る体験を得られた。
文字だらけではないアプローチを知った。
プレゼンテーションをtotalで学べた。ダラダラしてはいけないことを体感した。
新しいこと、準備してないことを即興で話すトレーニングができた。
ゆっくりはなすだけでも安心、目を見て話すだけで安心、という経験を得られた。
コンパクトに纏めて伝えるノウハウを得られたが、まだまだ精進。
気づいてもらう、という意識を明日の面接に活用したい。