10月にWebの分野で起業したばかりの講師に、
- 実際にどういう手続が必要なのか
- どういう費用が起業時に必要となるのか
- オフィスはどうやって選ぶか
など、実務的なことから、昨今の起業を取り巻く環境がどうなっているか、といった「起業界隈」についても話していただきました。
起業を取り巻く環境
経済産業研究所によれば、国内での「開業率」が約4%程度。一方で、会社をたたむ「廃業率」は7.3%。つまり、会社は年々減っている。また、資金調達においては、VCの投資意欲は徐々に上がっている印象を受ける。それ以外には「ビジネスコンテスト」も起業のとっかかりになる可能性が出てきた?
起業のタフな点
一番大変なことは「仲間集め」。ビジョンが明確か、そのビジョンに対して一緒に働いてくれる仲間を見つけることが可能かどうか。仲間の人生(の一部)を預かることになるので妥協はできない。
手続きとしての起業
登記に必要なのは、6種の書類、定款、印鑑証明、設立印。これらは法務局でテンプレートが入手可能。司法書士の手数料も下がりつつあるが、テンプレートはだいたいがネットで落ちている(定款は事業ドメイン以外はほぼどこもにたりよったり)。
個人事業主と起業との差
スモールビジネスでは個人事業主からのスタートでも充分。では、法人を設立する最大の目的は、「信用を得る可能性」をえること。ほかにも補助金・助成金の受け皿としての法人の必要性もある。※J-NET21は要チェックとのこと。
ただし、法人を維持するコストはちょっと大きい。個人事業主からはじめて、事業が軌道に乗ったら法人にシフトする、という選択肢もあるにはある。
起業したてで多忙な中、講師の鵜飼さんが丁寧にまとめてくれたスライドを是非ご覧ください。
鵜飼さんスライド⇒Venture-StartUp_20111025 KnowledgeCOMMONS vol.8
2011/10/25
於:株式会社FIXER様オフィス
講師:鵜飼 一生さん
※起業にまつわる情報は日々アップデートしています。最新の情報に基づき最終的な判断は自己責任で!個人的には手続きの起業として「起業のファイナンス」をお読みするのが相当オススメです。